PRIDE<短編>


「お前、かっこいいな!!」

整いきれてない呼吸の合間を縫って

白崎が言った。


やっぱり顔は笑ってる。


笑うと少し
子供っぽくなるその顔に

アタシはいつの間にか
見とれてしまっていた。






彼は話し出した。


実は彼もセクハラの現場に居合わせたこと。


セクハラに気付いて
止めに入ろうとしたけど

セクハラの張本人が
直属の上司だったために

一瞬躊躇したこと。


意を決して
止めに入ろうとした瞬間

アタシの姿を見つけたこと。


一度、その場を黙って去ったと思ったアタシが

彼の上司に跳び蹴りをした時

彼は

「俺、心の中で拍手をしたもん」

と言って笑った。
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