鬼畜な俺様執事


メールの後、岡谷さんを部屋へ呼び寄せた。



すぐに訪れた岡谷さんに椅子を勧め、話を切り出した。



「私、土曜日に外出します。

出来たら一人で行きたいんだけど……」



そう言って、恐る恐る岡谷さんの反応を伺う。



岡谷さんは無表情で返す。


「お供致します」



やっぱり。



「あのね……デート、なんだけど……」



そう言った私に、彼女はにべもなく言った。



「少しだけ離れてついていきます」



それなら朔夜からは見えない……かな?



結局、彼女に押し切られる形で、ついてくるのを認めることになった。


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