鬼畜な俺様執事


そんな私をみて、朔夜は満足そうだ。



「綾香を見てると、あっという間に時間が経つな。

表情がころころ変わって、見ていて飽きない」



その言葉に、私はまた赤くなる。



「さて、そろそろ行くぞ」



そう言って立ち上がり、私に手を伸ばした。



「参りましょうか、綾香さま」



私はうやうやしく伸ばされた手に、そっと自分の手を重ねた。


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