〈実話〉いつの日か…
会社の皆が私達の付き合いを知るのは早かった。


ベェさんに話して以来隠さないようにした。


堂々としてようって。


仕事に支障が出ないようにしたし。


知っても何も言わなかった。


どっちかって言うと『やっぱりね』って感じだった。


皆の中の私は、真面目で文句を言わずに仕事をする頑張り屋さんって感じ。


若い女一人だし、私より年上って事もあり妹みたいな感じ。


そんな私だから?


コウキは皆から言われてた。


大事にしろ・泣かしたら許さん・苦労かけんな・優しくしろとか色々と。


『分かってますって。問題ないっすから。』って言ってる。


それだけ応援されてるって事。


似た者同士の私達


きっと、この先も変わらないだろう。


こんなに応援されてんだもん。


幸せになる以外の恩返しってないよね。


なる自信もあるし


周りにいい人なんていないって思ってたけどこんな近くに居た。


優しくしてくれる会社の人達


人は裏切るもんだって思ってたけど違うね。


あの時は、そんな人達しか周りに居なかったもんね。


私自身も裏切り者の一人だったし…


私が変わってきた事で周りも変わってきた。


普通に話したり

普通に相談したり

普通に飲みに行ったり


当たり前の事に気がつくのに何年かかっただろう…?


普通が一番だね。


大金持ちも嫌だし貧乏は困るけど、間の普通がいい。


貧乏でもコウキとなら頑張れると思うけど。


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