キミのトナリ
だけど…
何か引っかかる。
「顔色悪いよ?」
隼人が聞く。
「大丈夫だょ。」
アタシは
笑顔でピースサインを
送った。
「あっ!!
タクシー呼んでくるね。」
そう言って幸子が
病室を出た。
アタシは
窓の近くに寄り
窓から
顔を出して
風に吹かれていた。
風は冷たい。
隼人が後ろから
抱きしめた。
「風邪引いちゃうよ。」
久し振りの隼人の腕は
ドキドキして
胸を締め付ける。
「タクシー来たよ。」
幸子が戻ってきた。
慌てて隼人の
腕を振り払う。
「今行くね。」
そう言って
荷物を持つ。
「俺持つよ。」
そう言って
荷物を持つ隼人。
ありがとう。
そう心の中で
囁く。
アタシは
一人じゃない
隼人も幸子もいる。
もう
大丈夫。
これから先
一人になっても平気。
また
友達や大切な人が
出きるんだよね。
アタシは
そんな事を考えていた。
一瞬
隼人を
傷つけてしまった
最低なアタシ。
今なら
優しくなれる
気がするよ。