チェリーをあげる。
私は彼の方に向き直ると、勇気を出して言った。
「あのね…、浜辺でひとりで座ってても、全然つまんないんだ…」
「え?」
私から手を離した渡さんが首を傾げた。
「だからね、渡さんが一緒に来て、話相手になってくれるとありがたいんだけど…」
上目遣いで彼を見上げると、
どういうわけかちーちゃんが余計な口を開いて、
「なんだ。じゃあ私が一緒に行ったげるよ。渡さんはもう少し泳いでくれば?」
なんて言う。
すると渡さんは、
「そう…?じゃ、そうさせてもらおうかな…。雛ちゃんは千歳ちゃんと一緒に休んでて」
と言い残し、更に沖へと泳いで行った(泣)。