Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
その何も無い
砂漠と、痛い光しか射さない
濃紺の青い空の下で
バイオリンからベースに持ち替えた
―――全然違う顔の
上半身裸で、
革の黒いパンツを履いた"ベーシスト"が
黒い帽子の下で、笑ってて
……けれどそれは、
汚い物なんて
何も無い空間にいるみたいに
幸福そうで ――
………ギターを弾いている
茶色い長い髪は
ボーカリストと一緒に
赤いレスポールを鳴らしながら
マイクで叫んでて
ランニング姿の、
目茶苦茶正確なリズムを刻むドラマーは
それを何の苦もなくやっている風で
口笛を吹くみたいに
頭を揺らしてる
――――… もし
私がベースをやる前に
このバンドがあったら
どれだけ好きになったんだろう
問答無用で
ファンになってた
だけど
今は
――――――――― 怖い
……なんなの
コイツら
なんで
こんなバンドがあるの
私がやってる事なんて
意味無い
これが"音楽"なら
……私がやってる事って
―――……
………一体、
――――― 何なの ――――?