Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜


―… その一曲で
そのバンドは、下がってしまって

皆叫びながらも、あちこちで
パンフレットをめくっていた


ボーカルは『彼女』

ベーシストは『青山』


皆、焦った顔で
"あのギタリスト"と
"ドラマー"の名前を探してる

マキちゃんは
「…アニキ……」と呟いてて
口を両手で覆ったままだ


…一番、前の列では
泣いてる人が、たくさん居た

"王子"とか
聞こえたし、
お爺さんまで、立ち上がって
しっかり、見据える様にしていて
その横では、眼鏡の男の人が
お爺さんを気遣うみたいにして
自分の顔を、ぐいぐい、拭いてた



――――― すぐに、一斉に
Globalミュージシャンが出て来て
最近の新曲を開始して
盛り上がる

だけど私は
心が無茶苦茶みたいになって
よくわからなくなって



『彼女』が『Azurite』に戻って
"いつも流れてる曲"を歌い始めた時
やっと少し、安心して

怖い番組が
どっきりだったみたいになって

……あれは無かった事に
無理矢理気持ちを、持って行って
その後のライヴを

楽しんだ








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