Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
お父さんと
あまり年の変わらないその人は
"歌"を産んで
"歌"を育てる―――
私は、その歌を聞いて
『彼』の海辺での話を
思い出していた―――
『…空の色が違うんだ
濃い青で、群青色
俺は嬉しくて、ずっと空を見てた
空き時間に
グランドキャニオンを見に行ったけど
"音のしない音"が聞こえた
……少し行くと砂漠があって
もの凄く暑かった
気が遠くなったけど
しばらく、そこに居たんだ
――… サボテンが生えてたよ
少しづつ 離れた所にいるんだけど
寂しそうじゃなかった
あいつらは
そこを選んで、自分で生えたんだ
何となく、それが解った』