Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜


―― 呼び出し音


少しして
『はい』と言う低い声

その声を聞いたら
何だか何も言えなくなってしまって
黙っていたら、青山さんまで黙っていて
2〜3分、その状況が続いた


青山さんの後ろからは
凄く賑やかな楽器の音と
皆が騒ぐ声がして
スタジオか、
誰かの家にいるのかなと思う

自分の家の窓の外からは
たまに
車が通る音しか聞こえなくて

同じ夜なのに、なんて違うんだろう
そう思うしか出来なかった


「……ししょー」

やっと、それだけ言ったら

『はいはい』と
少し微笑んでる様な声がする

カチン と音が鳴り
息を吐く音


「……飛ぶ意志はあるのに
羽根を抜かれそうな時は
どうしたらいいんですか」


マキちゃんが、顔をあげた



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