Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
カチン と また音がして
『かけ直す
後で少し時間ある?』と聞かれ
「夏休みですから」と笑うと
軽く笑いながら
納得した様な煙を吐く音がして
電話が切れた
「…青山さん?」
マキが聞いて来た
「うん 何か、かけ直すからって」
「……いいなあ ユカは」
「ええっ?! 何が?!」
……びっくりした
こっちがマキちゃんを
羨ましがる事はあっても
マキちゃんに『いいなあ』なんて
言われる理由ない
「でも、マキちゃんが持ってるものは
何も持ってないよ
逆に、いいなあだよ」
「…ユカと中身、
…換出来たらいいのにね」
そう言うと
「…でも、私が中身だったら
暗〜いユカになりそう」
「…私がマキちゃんだったら
パジャマでぼりぼりお尻かいて
授業中、思い出し笑いとか
ニヤニヤしてたりするし…
えなりかずきの『かあさ〜ん』て
呼ぶ顔、真似したりするよ?」
マキちゃんは想像したらしく
笑い出した