天使の涙(仮)
夢を見た。
暗くて長い道を独り歩く夢。
遠くに小さな点があって、それが少しづつ近付いて大きくなる。
それが大きくなるにつれて、周りが明るくなっていった。
だけど、怖くて逃げようとするんだけど、逃げ切れなかった。
最後に私はその光に包まれて消えてしまった。
それと同時に知らない天井が視界に映っていて、すぐそばには心配そうにしてる諒二と美都子、瑶太の姿があった。
「実々!大丈夫か?お前、階段から落ちたって…。」
「落ち、た?」
あぁ、やっぱり夢じゃなかったんだね。
「実々、大丈夫?階段の下で倒れてる実々を見つけて。」
「美都子が救急車を呼んで病院までずっと実々のそばにいてくれたんだ。」
そう言われて美都子が申し訳なさそうな顔をした。
この現状がうまく理解できなかった。
私は階段を踏み外したか何かで階段から落ちた。
確かに今ある現実はそうであっても、あの夢が嘘だとは信じがたかった。