異次元の旅人(ディメンション トラベラー)
聖騎士 エンド・ローレック
一国の姫と旅をする事になったヴィンセントは次元を越える力を持つバイクに乗り違う世界へとたどり着いた。

着いた先は薄暗い森の中だった。

「夜だな~火起こさないとな~」

ヴィンセントはいくつかの乾燥した薪を集めて少しだけ油をまき銃を放った。
ぶわっと火が上がり辺り一面が明るい炎で包まれる。

「なんでよさっきまで…てか私たち朝早くに旅立ったのにどうして夜なの?」

ふぅ~と溜め息を吐いて燃える火の中に枝を足していく。

「次元を越えたらその先には何が起きるか分からなねぇ~よ」

「第一次元を越えるって何よ!!」

ヴィンセントはさっきより深く溜め息を吐いた。

「お前が居たのとまた別の世界に居るんだよ俺たちは……」

ぎゃ~~~~~~~~

茂みの奥から叫び声が聞こえてヴィンセントとオレットは頷いて声の方に駆け出した。
< 32 / 56 >

この作品をシェア

pagetop