異次元の旅人(ディメンション トラベラー)
「それじゃ~、そっちにも自己紹介してもらえるか?」

ヴィンセントはゆっくり起き上がりオレットの頭を撫でた。

青年は改まって自己紹介を始める。

「僕の名前はファルス近くの街で鍛冶職人の見習いをやってます。そうだお礼がしたいので来てくださいよ、ちょっと待っててくださいね」

と言って茂みに入っていく。
ヴィンセントは一つ指を鳴らした。
オレットとヴィンセントの前にバイクが現れる。

茂みから返ってきたファルスもバイクを押してきた。

ファルスはヴィンセントのバイクを見た瞬間表情が変わったように見えた。

「あなた方もバイクに乗るんですね、じゃあ後についてきてください」

ヴィンセントはオレットを後ろに乗せてエンジンをかけた。

ファルスも同じくエンジンをかけ二台のバイクはこの場を走り去った。
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