ひと夏の片思い
私の恋
千冬から話を聞いた三日後、山崎から電話があった。
「明日、夜メシでも行かない?」
私は即オッケーした。電話してくれたことと誘ってくれたことが何より嬉しかった。
タンスをかき回して着ていく服を探した。
不意に千冬の声を思い出した。
山崎くんはやめときな。
それでも行きたかった。会いたかった。雅也と山崎は違うと思った。
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