キミがいたから【さみ短2】
おちたつき
久し振りのことだった



太陽が月に向かって大声で話しかけた





「なあ、お前星たちをいじめてるんだってな。」




よく響く太陽の声



だから返事を返さなかったのは聞こえなかったからじゃない




「・・・・・・。」





「俺も信じたくはないさ。でも、あんなに無邪気にこの海を泳いでいる星の涙を・・・・俺は俺自身の体で感じちまった。」




太陽は悔しくて悲しくて



仕方が無かった





「・・・・・・・・・・・。」




それでも月は何も言わない



言えるはずが無かった





太陽は、本当は月だけが知っている理由があることを期待していた



でも駄目だった




太陽は一つ決心した



辛い決心だったけれど



親友の行いは許されないものだったから















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