*星空に祈りを*

だって…そこに居たのは昔の翔太だったから…
あの眼差しは昔のままで

あの当時の翔太が居た。
早紀を真っ直ぐに見つめ本気だという翔太が。

「…かっ、からかうのやめてよ…!」

翔太がからかってなどいない事に早紀は気付いているけど少しでも今目の前の現実を避けたかった。

「…からかってねぇよ…早紀。本気でもう一度俺とやり直してくれ!!」

そう言って翔太は早紀に頭を下げた。

そんな翔太の行動に早紀は慌てた。

「ちょっ!!やめてよっ翔太っ!?」

早紀の制止の言葉に翔太は耳を傾けない。

「お願いだ。早紀。」

目の前で頭を下げている翔太に早紀は…

「…とっ、とりあえず頭上げてよっ…ねっ翔太…!」

そんな早紀に翔太は頭を上げた。

(ホッ…よかった)

早紀は頭を上げた翔太に胸をなで下ろし…

そして再び真剣な眼差しの翔太の瞳とぶつかる…


「俺…この前、お前が別の男といる姿…見た時…ムカついたんだ…早紀が好きなんだ…今さらかも知んねーけど。」


そんな翔太の真剣な言葉に早紀は言葉を返せずにいた。
というか…翔太になんて言っていいのかわからなかった…。
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