カラフル・バニー
「ねぇ栄、渚って兄弟とかいるの?」


朝食後の休憩時間、あたしは栄の所へ向かった。大きな樹木の陰になる、風通りの良い芝の上で、栄は休んでいた。

どうやらあたしは、眠気にそそられている所を起こしてしまったらしい。


「何よぉ…浬子が珍しく走ってきたと思えば、またダーリンの話?」


当然のことだが栄は、機嫌が悪そうだった。


「違うから。何がダーリンよ」

「はいはい。んで?なんでしたっけ?」

「渚が兄弟いんのかって話」


栄は眉をぐっと寄せ、しばしの間考える。数分したところで、目を大きく見開きあたしをがばっと見た。


「いる!いるわ。お兄ちゃんが1人!渚に似てないやっさしい兄貴」

「そのお兄さんが、上野さんのお姉さんと結婚するって知ってた?」

「え!楓さん結婚しちゃうの!?しかも、相手は性悪女、上野の姉?」

「うん。そう」

「うぇえ!やーだー」
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