カラフル・バニー
「ごめんね。聞き耳立てたつもりじゃないんだけど…偶然通りかかったもんだから…」

「いいよ。いいよ。こんな所で話してた、あたし達も悪いしね。んで何?」


2人に連れられ広場の隅に来る。

そこであたし達が聞いた話は、思わず絶句するような内容だった。


「…それ本当?」


栄は更に眉をひそめる。目線の先の2人は静かに頷いた。


「ムカつく…」


これまで見たこともないぐらい怖かった栄の顔。例えるなら、そう鬼のような…


「私達は、ただ黙ってることしか出来なかった。だから…浬子ちゃん達に、楓さんを助けてあげてほしいの」

「…助けてあげることは出来ると思うよ。でも、その前に1つ…なんでアナタ達は見てることしか出来なかったの?」


自分でも可愛げないのが分かった。上野さんの件もそうだ。素直に引き受けてあげれば、いい話なのに、無駄に遠のく。
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