カラフル・バニー
イチは、あたしの意見を参考に鈴川通りへと向かった。

渚は眠たそうに欠伸をしている。さっちゃんは、近場で売っているアイスクリームを買って食べていた。


「まだかよ?」


面倒くさそうに渚はあたしを睨む。


「うーん、この坂、結構距離あるよね」


あたしは、どうにかいつも通りに過ごそうと神経を集中させる。


「美味いな。コイツ」


…さっちゃんの呑気な態度のせいで、すべてが台無しだ。

足が痛くなるまでの道のりを、一気に歩いたあたしはへとへとだった。意外なことに、あんなに顔をしかめていた渚はピンピンしていて、少し体を伸ばす程度だった。


「着いたぞー!」


イチはどこに行っても相変わらずの元気な様子を保っている。


「お!浬子、この服どうだ?母さんに似合わねぇ?」


イチの手に持たれていたのは、和服っぽくなおかつ、今時な感じも混じった可愛いワンピース。


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