カラフル・バニー
「私と渚は、正反対なの。私は無駄な努力はしない。でも渚は、無駄だと分かっていても一生懸命努力をしてきた」

「…」


あたしの中に、渚の好きな人ってもしかして…という疑惑が出てきた。


「今は、なんか何に対しても、冷たい感じだけどね」


栄がまた悲しそうにして笑う。


「あ!てか私、委員会行かなくちゃいけないんだったんだ!じゃあね、浬子」


いきなり立ち上がる栄。足音を細かに鳴らし、体育館を過ぎ去っていった。


「…そろそろ、HR始まってるかな…」


その直後にあたしも立ち上がり、誰もいない体育館を後にした。



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