スリーズ・キーノート
精神が病んでいたから、いつこうなるか解らなかったんだよ、君のせいじゃない……とキキの両親から言われたが、俺は悔しくて仕方がない。
俺の中途半端な覚悟が起こした最悪の事態だ。もし、もし、俺がよきじさんに初めて会ったあの夕方に……もっと、ちゃんと……。
「……サイ。」
「うん?」
「私ね、お兄ちゃんの子を引き取ろうと思う。」
キキは黒煙を見つめたまま、抑揚無く言った。眼はとても澄んでいて、綺麗だ。
「……だから、別れよ?サイにもう迷惑は掛けられない。」
「……何言ってんの?」
「……お兄ちゃん、ちゃんと彼女に謝りたかっただけなのかもしれない。そしてまた、一緒にいたかったのかも。」
「多分、な。」