スリーズ・キーノート
殴られた次の日、久々にシノリと言葉を交わした。
もうあのT字路でヨキとシノリを待つ事が無くなったから、シノリとは教室でしか話さない。
自分の机の椅子に座って、頬の湿布を撫でながら窓から見える校庭を眺めてた俺。その机の前にシノリが立った。
「聞いたよ。」
「あそぉ……。」
「イチ、そんな事する奴じゃない。何で?」
「……。」
「ヨキは怒ってたよ。」
はあ?何で?なんでヨキが怒るんだよ。訳が解らない。
黙る俺に、シノリは机に手を掛けて圧力を掛ける。尋問のように。
ヨキと付き合ってるお前に、何を言われても耳に入らない。