スリーズ・キーノート

「もっとよく考えろよ、ヨキ。お前頭いいんだからさ。」
「考えたんだ。」
「考えてねーよ。」
「考えたんだよ!」

珍しく、ヨキが声を荒げた。ヨキがこうなるのは、俺やシノリが誰かに傷付けられた時だけ。小さい頃からそうだった。
でも俺達はもう違うんだ。守り守られ、助け合う関係じゃなくなった。

「じゃあどうすんだよ。頑張って2人で育てるから、ってやつ?頑張ってどうにかなる問題かよ。」

鼻で笑った俺に、ヨキは息を詰まらせて黙る。言い過ぎた……かも。
そう罪悪感をチラッと感じた時、ヨキは怒りを露わにして口を開いた……。



「シノリから逃げたお前とは違う!!」
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