スリーズ・キーノート
「久しぶり。」
「ああ。」
ヨキは相変わらず、学年のトップの成績。スポーツ万能の口下手。
だから何だ、っつの。
あれ程感じていたコンプレックスも、どうでもよくなった。人は人、俺は俺、とかいう逃げ道に走ったからな。
俺と向き合うヨキは、何も変わっていなかった。……ヨキからすりゃ、俺は変わって見えんのかな。どうでもいっか。
「シノリの事、妊娠させたんだって?」
「……今、土下座してきた。」
まあこいつなら、やるだろうな。尊敬したい程真面目な奴だし。
「結婚したいんだって?」
「……責任は取りてえんだ……。」
「18で責任、て……。」
正直笑えた。
俺達はまだ未成年だし、高校を卒業しても稼げる金なんてたかがしれてる。マジでバカじゃねーの、って思った。