感方恋薬-かんぽうこいやく-
「何、読めない?しょうがないのう。とは言っても書き直す気など無いからの。何とか自分で解読する事じゃ。その程度の試練は有っても良かろう」


「よくない!あたしは無駄な労力は使いたくない!」


「若いうちの苦労は買ってでもせんかい。それが自分の為にも成ろうて」


「苦労に金出す位なら貧乏でもだらだら暮らしたい!」


爺はやれやれという顔をする(ように見えた)


「ま、兎に角、それは貴子に渡したからのう。煮る成り焼く成り好きにするが良い」


「蒸篭で蒸してやる!」


「ま、それでも良いが、どうしてもわからなければ、手を貸しても良いぞ、ん?」
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