感方恋薬－かんぽうこいやく－

「で、あたしは、何をすれば良いの？」


あたしは、おそるおそる幸に聞いて見た。なんとなく、なんとなくだが、幸が何を言い出すか予測がついたからだ。


「さすが、貴子さん、実は、薬の精製には成功したんですが効果がホントに有るかどうか未だ実験して無いんです」


ほらな…


「だから貴子さん実験台に成ってもらえませんか？僕も貴子さんなら大歓迎だし」
「はぁ…」


予想通りの頼みだった。


作ったは良いが、これは本当に効果が有るのかマッドサイエンティスト予備軍としては是非、何とかして効果を確認して見たいと言うのは当たり前の反応であろう。


ん？だが、ちょっと待てよ？幸の今の発言…って