砂漠の王と拾われ花嫁
「今日は素晴らしく美しいな 我が姫君は」


周りの者に同意を得るように言うとアクバールやカシミール、その他の側近が頷いた。


「美しいのは衣装のせいだわ」


「いや、この色がよく似合う まるで美しい女神像のようだ」


ラシッドが目を細めて誉める。


ラシッドにたっぷり誉められて莉世は悪い気はしなかった。


大好きな人に美しいと言われたのだ。


今の莉世はラシッドの為に存在するようなものなのだから嬉しい。


しばらくはおいしい食事と絞りたての桃のジュースを堪能した。



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