砂漠の王と拾われ花嫁
「なんだと?リセが!?」


執務室で知らせを受けたラシッドは莉世の部屋へ急いだ。






莉世の寝室へ行くと莉世は眠りに就いたばかりだった。


侍医の薬がすぐに効いて呼吸が楽になった。



「殿下」



ラシッドの姿を見ると侍医は膝を折り挨拶をした。



「リセの具合は?」



栗色の髪が枕に広がり眠っている莉世を見てから聞く。



「4年前のような呼吸困難でございました 薬を処方いたしましたので今晩はぐっすり眠られる事でしょう」



「そうか・・・」



もう一度ラシッドは眠る莉世を見た。



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