砂漠の王と拾われ花嫁

行動

鷹狩りには大勢が出かけた。


タヒールも護衛を伴って出かけたが、息子で父親の見習いであるタージルは行かなかった。


ラシッドや、父親が宮殿を留守にしている間に、莉世に会いたかったのだ。


手首は大丈夫だろうかと心配だった。


宴から引き上げた後、侍医が呼ばれたと耳にした。


召使いの噂では相当悪いようだと聞いたりし、更に心配になったタージルは莉世に会いたくなった。


殿下がいなければ、殿下の宮は人が手薄になり姫君に会うのもそれほど大変でなくなる。


鷹狩りに出かけるのを待ってタージルは行動を起こした。


* * * * * *


タージルは数人の召使いに会っただけで莉世の部屋に着く事ができた。


タージルは莉世の扉をノックした。


中から出てきたマハルはタージルを見て驚いた。



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