砂漠の王と拾われ花嫁
「それはリセの本心なのか?」


ラシッドが視線をそらさずにジッと見つめる。


莉世は答えられない。


「どうなのだ?」


「・・・私は・・・お兄様が・・・好き・・」


「リセ・・・本当なのか?」


ラシッドの顔がほころぶ。


笑みを浮かべたラシッドを見て莉世はあっけに取られる。


嬉しそうな顔・・・・?



「リセ、私もお前を愛している」


「えっ?」


今なんて・・・?


聞き間違い・・・?


「お、お兄様?」


「他の女など気にするな 私が欲しいと思う女はお前しかいない」


面と向かって言われて胸がキュンとなった。



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