砂漠の王と拾われ花嫁

2人の困惑

そんな莉世を優しい眼差しで見つめるとラシッドは飲み物を莉世の右手に持たせた。



「たくさん食べなさい お前はやせすぎだ」



「まあ!お兄様の好みの女性はふくよかな体系なのですか?」



やせていると言われて莉世は頬を膨らませた。



「いやそんな事はないが・・・・」



機嫌が悪くなった莉世にラシッドはいつになくうろたえた。



うろたえたラシッドを見られて莉世は途端に嬉しくなった。



いつもは冷静沈着なラシッドなのだ。


「リセ」



ラシッドの手が莉世の肩に回った。



肩に手が回っただけで莉世の心臓はあばれそうだ。



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