砂漠の王と拾われ花嫁
「大丈夫だ アーメッドは放っておけばいいし、マハルはショックを受けただけだ 明日には元に戻っている」



莉世の皿に鶏肉の焼いたものを取り分け食べるように言う。



それでも食べようとしない莉世を自分の膝の上に乗せる。



莉世の栗色の髪を一房すくい取ると口付ける。



「お兄様・・・・」



莉世は泣きそうな顔をラシッドに向けた。



「この気持ちは誰に左右されるものではない お前を愛しているのをとやかく周りから言わせない 安心しなさい」


ラシッドは優しい微笑を浮かべた。







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