砂漠の王と拾われ花嫁
侍医が少ししてから莉世の部屋を訪れた。


「姫様、驚きましたよ 私の姫様はお怪我ばかりなさる」


侍医が頭の包帯を取り、傷口を診る。



莉世の表情が気になる侍医だ。


「・・・・」


「姫様?」


莉世は顔を上げて侍医の後ろに立つマハルを見る。


「マハル、お腹が空いたみたい 何か持ってきてくれる?」


「かしこまりました 姫様」


マハルが出て行き、侍医と2人だけになった。


「・・・左手の感覚がまったくないの」


「それは本当の事でございますか!?」


侍医は驚き左手を診た。



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