砂漠の王と拾われ花嫁
お兄様っ!


こんな男たちに奪われてしまうのなら死んだほうがましだ。



莉世は舌を思いっきり噛もうとした。



その時



莉世の上にいた男が突然すごい形相になり倒れこんだ。



「お、おい!?」



突然倒れた仲間に驚いて2人の男が顔を上げた。



「よくもリセを!」



ラシッドだった。



短剣を手にしているが身体はふらつき今にも倒れそうだ。



「男が起きやがった!」


「先にやっちまえ!」


男2人は立ち上がると腰から短剣を取り出しラシッドに向けて構えた。



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