砂漠の王と拾われ花嫁
「リセ、隣へ来てくれないか」


言われるままに莉世は隣に座った。



「それではお前に触れられない ここへ」


横になれと言っていた。



莉世はゆっくりラシッドの隣で横になった。



するとラシッドが痛みを堪えて莉世の身体に覆いかぶさるような形になった。



「お兄様・・?」



「わたしがその感触を除いてやる」



そう言うとラシッドは莉世の首筋に唇を付けた。



どこを触れられたかは莉世の白い肌を見ればすぐに分かる。



唇を付けられた所をごしごしと洗った肌は赤くなっていたからだ。




< 353 / 491 >

この作品をシェア

pagetop