砂漠の王と拾われ花嫁
「まあ、お兄様はどうしたのでしょうか?」



「温厚な息子だがああいう時もある さあ、殿下の為に着飾らなければいけないぞ」



他の大臣や長老たちも今回のリセ姫の行動に問題ありと思っている。



そこで一気にファティマを殿下の妃になるように向けさせたいと考えていた。



あの娘を殿下の妃にさせる事に長老たちが首を縦に振らなければファティマが有力候補だ。



「殿下がいない間、乳香を身体にぬり丹念にきれいにしましたわ」


全身がすべすべの肌になるように施術師にやってもらったのだ。



「そうだな お前の肌は光り輝いている あの娘とは大違いだ」



熱を出して伏せっている娘は砂漠の熱にやられ酷い状態だと聞いた。



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