砂漠の王と拾われ花嫁
「何度も申し上げるようですが・・・タヒール大臣のご息女ファティマ様を娶られることをお勧め致します」
タヒールの待っていた言葉を隣に座っていた長老が言った。
「タヒール大臣のご息女ファティマ様ならば一番相応しい方だと思います」
タヒールは心の中の笑みを抑えきれずに口元を上げた。
「私がファティマを娶ったとしても子供を作る気はない」
ラシッドが静かに告げるとタヒールの顔色が一気に青ざめた。
「ファティマを抱く気はない」
ラシッドはこの話はこれで終わりだと言うように立ち上がった。
「殿下!話はまだ終わっておりませぬ!」
大臣たちが部屋から出て行こうとするラシッドを口々に引きとめようとする。
が、ラシッドは無視を決め込み部屋から出て行った。
タヒールの待っていた言葉を隣に座っていた長老が言った。
「タヒール大臣のご息女ファティマ様ならば一番相応しい方だと思います」
タヒールは心の中の笑みを抑えきれずに口元を上げた。
「私がファティマを娶ったとしても子供を作る気はない」
ラシッドが静かに告げるとタヒールの顔色が一気に青ざめた。
「ファティマを抱く気はない」
ラシッドはこの話はこれで終わりだと言うように立ち上がった。
「殿下!話はまだ終わっておりませぬ!」
大臣たちが部屋から出て行こうとするラシッドを口々に引きとめようとする。
が、ラシッドは無視を決め込み部屋から出て行った。