砂漠の王と拾われ花嫁
「お兄様、とても幸せです」


「もう兄ではない これからはラシッドと呼べ」


莉世の白い首に唇を寄せる。



「っ・・あ・・・」


首筋から鎖骨に移動していく唇に莉世の口から甘い声が出てしまう。


「お・・・兄様っ・・・」


「ラシッドだ」


胸に移動した唇は莉世の身体を溶かしていくようだ。


「ラ、ラシッド・・・・愛してます・・・」


ラシッドの名前を言うと恥ずかしくなり両手で自分の顔を隠す。


だが、その手は優しく外され黒い瞳と目が合う。


「リセ、永遠に愛を誓おう 死が2人を別つまで離れない」


莉世の唇に口付けを落とす。


ラシッドは莉世の甘く、柔らかい唇に酔いしれた。





              2009.5.16完結

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