[短編]愛しているから
φ
全開にされている扉の前で携帯を手に持ち番号をうつ


「110」


まだ、かける必要がない


「これでいいのよね。ねぇ‥?」



弱々しく言う僕の母



「許してくれ」


少し笑いながら僕の父は言う



「あなたを愛しているわ」




もう、終わりかな
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