アイドル様とヒミツな恋を。
―プッチーンッ!!
俺の怒りはついに爆発した。
そのイライラに気付いたのか、京人が俺を変な目で見る。
「何イライラしてんの?せっかく愛花ちゃんに会えたのに」
フンフン〜と鼻歌を歌うぐらい、楽しそうにメニューを見ながら京人が聞く。
「だって、周り見てたら、ほとんどのヤツが愛花目当てみたいなんだよ」
今だって、たくさんのヤツが愛花を見てる。
(実際は、半分は香奈をみてます)
「ふーん。だって愛花ちゃん可愛いし♪男の嫉妬は醜いぞ」
「なッ……!?」
ニヤニヤと京人が笑う。
「しっ、嫉妬って……!」
「ん?違うの?」
まだニヤリと楽しそうに笑っている。
……何も言い返せない。
確かにこれは、
このイライラは、嫉妬なんだろうな……。
そんな自分がすごく惨めだ。