アイドル様とヒミツな恋を。
「ちょっと!何!?」
「……。」
明らかに怒ってる愛花を無視して、
人気のない廊下の間に入ろうとした時、
―グイッ
「ギャッ!?」
いきなり愛花が別の方向に引っ張られた。
「どこ連れてく気だよ」
振り向くと、何故か見覚えのあるような。
俺と同じぐらいの背丈をした男が、
愛花の腕を掴んでこっちを睨んでいた。
「あぁ?何だよお前……」
おもいっきり冷たい目で睨み返した。
この時。ジッと見てから気づいたけど。
……この男。
前に愛花と一緒に帰ってたヤツだ……。