アイドル様とヒミツな恋を。
「……。」
その後、何故か3人の間に沈黙が流れた。
俺達のことが気になるのか、愛花はチラチラと俺達を見ている。
(う゛ぅー。気まずい……)
A男(名前知らねぇから 仮)はまだ俺を睨んでいる。
(コイツが愛花の彼氏……っていうか、ビッグファクトの竜人に似てねぇ?……気のせいか)
「今仕事中なんで、返してもらえます?」
「あぁー。ゴメン、無理だわ」
いきなりA男が口を開いた。
でも、そんなことさせるわけねぇし。
「コイツがいないと仕事にならないんで。返して下さい」
「だから無理」
「……。」
……何だよコイツ、しつけぇ。
しかもまだ愛花の腕握ってるし……。
嫌なモノでもみるような顔で、俺はソイツを睨んだ。