アイドル様とヒミツな恋を。
……でもなぁ。
俺のこの興奮(?)はどうしてくれるんだよ、って話!!
好きなヤツにキス寸止めされてさぁ……
だんだんイラついてきて、
「俺にキスのお預けとはいい度胸じゃねぇか……」
ついにSの俺が発動した。
「………え?きゃあッ!?」
ポカーンとマヌケ面を浮かべる愛花を俺の隣に座らせて。
「ほら、もう頂上だよ?」
敢えて甘い声で囁いてみる。
ボンッて音が鳴るかと思うぐらい愛花の顔は赤くなった。
……もっといじめたいなぁ。
――そーだ♪
「いいこと思いついた♪」
俺がニヤリと笑うと、愛花は一歩俺から距離をとったように見えた。