*あたしの好きな人*


「ぅお!」

あたしは龍に抱きついた。


だってやっぱり顔を見ながら
話すなんてできない。


それに内容的にも‥‥ね?









「龍!あたしね、龍が好きだったよ。初めて会ったときから。一目惚れだった‥‥」



龍は軽くあたしの腰に手を回した。




「だった‥‥って、全部過去形?」


あたしは龍の胸の中で首を横に振った。



「違う。間違えた‥‥今も好き。だから今日会いにきた‥‥‥龍が好き。」




ついに言った!


恥ずかしさ、ハンパない!






「‥‥‥あ〜ぁ、なんか力抜けるな。」



龍はそう言ってあたしを離し、
あたしは龍と目が合い、
恥ずかしくて下を向いた。




「何目そらしてんだよ。お前は今から俺の女な。」



「え?いいの?彼女にしてくれるの?」



「お前何言ってんの。俺の貴重な初めての告白聞いてなかったのかよ。マジあり得ねぇ。」


「ううん!聞いてた!ちゃんと聞いてた!でも一応‥‥その‥‥確認?みたいな‥‥」




‥‥‥‥‥!?!!!



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