*あたしの好きな人*
「これで信じた?なんなら再確認する?」
龍はあたしにキスをして、そう言った。
一瞬だけのチュッてやつ。
「‥‥再確認はしなくていいです。」
ヤバーイ!
顔から火が出るー!
唇が熱い。
あたしは顔中が熱くて
真っ赤になっている。
真夏の暑さに増して、
恥ずかしさと嬉しさと、
なんかいろんなものが混じって
体が異常に熱い。
「柚、ちょっと俺あいつらんとこ行ってくる。」
「え?何しに行くの?」
あたしは心配になった。
また龍が戻ってしまうんじゃないかって。
「大丈夫。もうここには来れないって言ってくるだけ。あ、お前も一緒に行くか。」
「いいよ。行ってきて。怖いもん。」
「あいつら仲間には怖いことしねーから。ましてや俺の女なら余計にな。」
そう言って龍は笑った。