*あたしの好きな人*
「ってゆーかさ、柚ちゃんこんなとこで何してんの?」
「え?あ、えっと、それは‥‥」
あたしの頭は一気にパニック状態。
桜井龍と一緒に帰りたくて、
なんて言えるはずないじゃん!
どうしよう。
「暇なら一緒に帰るか?」
‥‥‥‥一緒に?帰る?
あたしと?
「あ、なんか予定あり?」
あたしはその言葉におもいっきり
頭を左右に振った。
「全然!あたしも暇です!」
「ふっ。柚ちゃんておもしれぇ。」
あぁ、恥ずかしい。
なんだか調子が狂うよ。
これじゃ、いつものあたしじゃないよ。