*あたしの好きな人*
プールに着き、
あたしたちは着替えて、
プールに入った。
「あ〜気持ちいいね〜。汗が引くよ!」
「ずっと浸かってたいね!」
「奈々!あっちの流れるプールに行こうよ!」
あたしはすごくはしゃいだ。
とても楽しかった。
昨日までウダウダ考えていたことなんて
すっかり忘れてしまえるくらい、
あたしは奈々と楽しんだ。
「あ〜、楽しかった〜。」
「柚〜、また行こうよ!‥‥って言いたいところだけど、もう夏休みも終わっちゃうね。」
「う〜ん‥‥あと2週間くらいか〜。早かったね、夏休み。」
「ねぇ、柚。聞いていい?龍さんのこと。」
「えっ‥‥龍‥‥実はさ、まだあたし何もしてないんだよね。」
「まだ龍さんに会ってないんだ?」
「うん‥‥龍にも会ってないし、雄太とも会ってない。誘われるけど全部断ってるんだ‥‥‥‥あっ!やばっ!」
「えっ何!?」
あたしはすっかり忘れていた。
昨日、雄太からメールが来ていたこと。
「昨日の夜、雄太からメール来て‥‥まだ会えないの?って。返信まだしてない。忘れてたよ‥‥」
「柚、はっきりしたほうがいいよ?横山も中ぶらりんになったままだとかわいそうだし。」
「うん。わかってる。あたしは雄太には最初から恋愛感情はたぶんなかったんだ。その場の雰囲気でっていうか、流れで付き合ってしまったみたいな。最低だよね、あたし。」
「最低なんかじゃないよ。弱ってるときにああいうふうにされたら私だってコロっていっちゃうと思うし。」
「‥‥ありがと、奈々。でもいつまでもこんな状態はよくないよね。雄太には謝ってくるよ。あたし龍のとこに行ってみる。ダメだったらその時はその時だよ。」
「がんばってね、柚。」
そしてあたしは
今から雄太に会うと決めた。
奈々と別れ、
すぐに雄太に電話をした。