*あたしの好きな人*

プルルルル‥‥プルルルル‥‥

プルルルル‥‥プルルルル‥‥


出ない。
雄太、何してるんだろう。


プルルルル‥‥プルルルル‥‥


「‥‥はい。」

あっ出た!

「あ、ゆ、雄太?今忙しい?」


あたしは一人、
焦ってドキドキして、
言葉がしどろもどろになった。



「大丈夫。柚こそ大丈夫か?」


「あたしは‥‥うん。あの、昨日ごめんね?メール‥‥」

「あぁ、いいよ。」

「あの、今から会えないかな?」

「あ〜‥‥今から?いいよ。どこに行けばいい?」

「あたし今外だから、雄太の家に行っていい?」

「いいけど‥‥でも柚、俺んち来たことないよな?」

「あ、ほんとだ。」

「バカだなぁ。俺迎えに行くから。今どこ?」

「あ、今駅にいる。」

「今から行くから待ってて。」

「ごめんね、ありがと。」



あたしってば、
なんてバカなんだろ。

何テンパってんだろ。

そっか、そうだった。
あたし雄太んち行ったこと
ないんだった。

付き合ってんのにね。
彼氏の家知らないなんて。
なのに、雄太んち行くとか言って。

やっぱ最悪だよ、あたし。



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