指先からの恋物語



バタン




また屋上のドアが開いて


誰かが入ってきた





「来たわね」






入り口に立っていたのは


多田とその友達の怜クンだった






「あおい・・・」




ゆっくりと近づいてくる多田



あたしは多田をキッと睨む




それに気づいたのか

ビクっとした多田







「何よ?
 なんか用?」



あたしは冷たく言い放つ





すると多田は思いも寄らないことをした





あたしの前まで来ると

ペタンと膝をつき 土下座をした






< 72 / 142 >

この作品をシェア

pagetop